心理学用語

至近要因/究極要因

心理学における「至近要因」と「究極要因」

心理学における「至近要因」と「究極要因」は、生物の行動を説明する際に用いられる概念です。

至近要因は、ある行動がいつ、どこで、どのように起こるかを説明する要因を指します。

具体的には、ホルモン、神経伝達物質、環境などの要因が至近要因に含まれます。

一方、究極要因は、ある行動がなぜ進化してきたのかを説明する要因を指します。

具体的には、自然選択、適応、生殖などの要因が究極要因に含まれます。

至近要因と究極要因の関係

至近要因と究極要因は、互いに関連しています。

ある行動は、至近要因によって直接的に引き起こされるだけでなく、究極要因によって間接的に影響を受けることもあります。

例えば、ある動物が獲物を捕食する行動は、空腹という至近要因によって引き起こされるだけでなく、生存や繁殖という究極要因によって間接的に影響を受けることもできます。

至近要因と究極要因の例

至近要因: 空腹、恐怖、怒り、報酬

究極要因: 生存、繁殖、適応、遺伝子の伝達

至近要因と究極要因の重要性

至近要因と究極要因の概念は、生物の行動をより深く理解するために重要です。

ある行動を単に表面的に観察するだけでは、その行動の真の理由を理解することはできません。

至近要因と究極要因を両方から考察することで、生物の行動をより包括的に理解することができます。

参考URL:

ティンバーゲンの4つの「なぜ」:https://www.kbinfo.co.jp/education/column/1315634_13564.html

進化心理学を学びたいあなたへ その8:https://shorebird.hatenablog.com/entry/20180806/1533508636

動物行動学の基礎:

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