心理学用語

エンダウド・プログレス効果とは、目標に向かって少しでも進歩を遂げたときに、人はより目標を達成しようとするモチベーションが高まる心理効果です。この効果は、1999年にアメリカの心理学者であるエリック・エイカーマンによって提唱されました。

エイカーマンは、ある実験で、参加者に100個の単語を覚えるように指示しました。参加者を2つのグループに分け、1つのグループには最初の50個の単語を覚えさせた後、次の50個の単語を覚えるように指示しました。もう1つのグループには、最初から100個の単語を覚えるように指示しました。

その結果、最初に50個の単語を覚えたグループは、最初から100個の単語を覚えるように指示されたグループよりも、次の50個の単語を覚える確率が高かったことがわかりました。これは、最初に50個の単語を覚えたグループの方が、目標に向けて少しでも進歩を遂げたという感覚を持ち、より目標を達成しようとするモチベーションが高まったためと考えられます。

エンダウド・プログレス効果は、私たちの日常生活においても様々な場面で起こっています。例えば、ダイエットをしている人が、少しでも体重が減ると、よりダイエットを続けようというモチベーションが高まります。また、勉強をしている人が、少しでもテストの点数が上がると、より勉強を続けようというモチベーションが高まります。

エンダウド・プログレス効果を理解することで、私たちは目標を達成するために必要なモチベーションを高めることができます。例えば、目標を達成するためには、小さな目標を立て、少しずつ達成していくことが大切です。また、目標を達成する過程で、少しでも進歩を遂げたという感覚を持ち、それを自分自身に認めてあげることも大切です。

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