心理学用語

相補性理論とは、人々は自分にないものを補い合える相手を好むという考え方です。この理論は、1956年にアメリカの心理学者、ハリー・ハーローによって提唱されました。

ハーローは、被験者に様々な人格の異なる人物と交流してもらい、その人物に好感を抱くかどうかを調べました。その結果、被験者は自分にないものを補い合える人物に好感を抱く傾向があることがわかりました。

例えば、内向的な人は外向的な人、慎重な人は冒険好きな人、理論的な人は感覚的な人、といったように、自分の性格や価値観とは異なるタイプの人に対して好感を抱きやすいのです。

相補性理論は、恋愛や友情など、様々な人間関係において当てはまります。例えば、恋愛においては、自分の性格や価値観とは異なるタイプに惹かれる人が多いようです。これは、相補性理論が関係をより充実させるための要素の一つだからと考えられます。

相補性理論は、人間関係を円滑にするためのヒントを与えてくれます。自分の性格や価値観とは異なるタイプに出会ったら、まずはその人を受け入れてみましょう。あなたにないものを補い合える可能性は大いにあります。

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