心理学用語

防衛的悲観主義

心理学における「防衛的悲観主義」とは?

防衛的悲観主義とは、物事を悪いほうに考えることによって、悪い状況を回避しようと努力し、その結果成功につながるという考え方です。1980年代から心理学領域で使用されている概念です。

防衛的悲観主義者は、以下のような特徴を持っています。

過去の成功体験をポジティブに認知している

将来の成功に対して低い期待を持っている

困難な状況に直面した時、入念に準備を行う

失敗してもくじけず、再挑戦する

防衛的悲観主義のメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

モチベーションを高く保つことができる

困難な状況に対する対処能力を高めることができる

失敗から学ぶことができる

防衛的悲観主義のデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

ストレスを抱えやすい

不安になりやすい

自分自身の能力を低く見積もりやすい

防衛的悲観主義は、上手に活用すれば、成功につながる有効な考え方です。しかし、行き過ぎると、ストレスや不安を招く可能性もあります。自分自身に合った考え方を見つけることが重要です。

参考URL

防衛的悲観主義とは――意味と例をわかりやすく解説 - 『日本の人事部』

https://jinjibu.jp/keyword/detl/1417/

防衛的悲観主義者ってどんな人?特徴と克服法を解説

https://www.kochi-tech.ac.jp/library/ron/pdf/2020/03/15/a1210520.pdf

その他

防衛的悲観主義についてさらに詳しく知りたい場合は、以下の書籍を参照してください。

Norem & Cantor (1986a, 1986b; Norem & Liingworth (1993

前野隆司著「幸せのスイッチ」

バーバラ・L・フレデリクソン著「レジリエンスの科学」


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